ホームページをショッピングモールに出店してなぜ失敗する?
顧客の多いショッピングモールなら安心・簡単と思って失敗するパターン。
巷では、楽天やyahoo!などのショッピングモールに出店して大きな売り上げを上げている成功例などがよく取り上げられています。
そこで、大手のショッピングモールに出店すれば簡単に収益が上がると思ってしまうのですが、そうはいきません。
これら大手のショッピングモールは、多くの顧客を抱えていること、月々の出店費用が実店舗に比べて格段に安く簡単に出店できることは嘘ではありません。
ただし、そこで成功できるのは、ほんの数%の企業だけです。
ほとんどの出店者は、ショッピングモールへの上納金(利用料)を支払うだけで利益が出ていないのが現状です。
商業施設の甘い罠
実店舗であっても、ショッピングモールや大手の商業施設に出店することで、売上げを上げようとする場合があります。
商業施設の集客力に惹かれて、そのすぐ裏にある商店街へ出店したとします。
出店料もそれほど高くなく、商業施設の集客力を利用できるなら最高です。
ところが、商業施設へは、大勢の人だかりができていますが、裏の商店街は閑散としていて誰も来てくれません。
買い物客は、商業施設を目指して来ているわけで、裏の商店街には興味はないのです。
やはり、商業施設に出店しなければ、集客は見込めません。
いざ本陣へ
商業施設へ出店するのは、厳しい審査(人気のある商品を扱っているか、安定して商品を供給できるか、会社は信用ができるか・・・)の上、高額な出店料と売り上げの一部を商業施設へ支払う必要があります。
また、商業施設で広告を打つ場合には、相応の金額を支払わなければいけません。
それらのリスクと経費は、自社の売り上げでまかなわなければいけません。思ったほど楽ではない商業施設出店。もちろん売り上げが上がらなければ撤退です。
出店しただけでは普通のホームページと変わらない
インターネット上のショッピングモールは、出店しただけでは、ショッピングモールに入っていないホームページとさほど変わりはありません。
ショッピングモールが持っている顧客を当てにしても、お金を掛けなければその顧客リストを利用することはできないのです。
出店後に、更にお金と労力を掛けて宣伝しなければ、誰も見に来ることさえもない店舗になってしまいます。
ショッピングモールと心中
ショッピングモールの顧客を呼び込むには、大金を支払いショッピングモールが行うキャンペーンに参加する必要があります。
キャンペーンですから、キャンペーン料金を支払うのと同時に割引やポイントプレゼントなど実質的に値引きをせざるを得ません。
それで利益を上げるには、相当な売り上げを上げなければならないのはわかるでしょう。
更にそのキャンペーンで集まった顧客リストは、ショッピングモールのものです。
次回、その顧客リストを使用するには、また料金を支払う必要があります。リストが増えれば増えるほど使用料金も跳ね上がります。
ちなみに、ショッピングモールを止める時に、その顧客リストはもらえません。つまり一からやり直しです。
つまりショッピングモールで成功するには、ショッピングモールと心中する覚悟が必要だということです。
利益が出ない
筆者の知り合いにもショッピングモールへ出店している方がいます。
ほとんどは、担当している従業員の給料分の収益を出すのが精一杯というような状況です。
会社として考えれば、それならやらなくても同じということになります。(個人でやっている場合には、自分の給料がでればOKなわけですが)
なぜ、そうなるのかと言えば、前項でも書いたように、集客するにはキャンペーンへの参加が必須で、これがかなりの負担。
また、システム利用料や売り上げに対するマージンなどは、売り上げが上がるほど高くなるので、どんどん負担が大きくなるわけです。
甘い罠
もちろん上記を見込んで、商売すればいいわけですが、問題は、最初の触れ込みが出店料月額○○円だけで出店できるという甘い罠です。
それだけでは、まったく集客もできず、売り上げも上がらないのです。
また、契約当初の規約もショッピングモール側が自由に変更できる点も問題です。
年を追うごとに、どんどん課金される項目が増えていくわけです。
甘い気持ちを捨てる
安易にショッピングモールで集客しようなどと考えると失敗します。
ショッピングモールを利用して、いかに事業展開をするかという視点で、うまく活用することを考えることが大切です。
詳しくは、「成功するホームページ制作」へ
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