ホームページの制作を、プロであるデザイン会社に依頼して失敗する!?
一見、最も成功しそうですが、失敗することが多い典型的なパターンです。
デザインを専門にしているプロの会社に頼むわけですから、さぞかし立派なホームページ(Webサイト)ができるだろうと想像します。
しかし、デザイン会社はデザインのプロであって、企業のソリューションのプロではないのです。デザインが良いだけで、企業のホームページ(Webサイト)が成功することがあるでしょうか?
建築会社なら安心!?
デザイン会社にホームページ(Webサイト)を発注することは、建築会社に店舗の建築を発注することに似ています。
建築会社は、与えられた条件(建築場所、スペース、予算・・・)の中で、工法や構造などを検討し快適な店舗になるように作り上げてくれるでしょう。
販売戦略、集客、運営は?
建築会社の仕事は建物を建てることです。その店舗での販売戦略、集客、運営などは、すべて経営者の仕事です。
また、建築会社も専門分野があります。
普段マンションの建築ばかりをやっている建築会社に店舗の依頼をしても良いものはできないでしょう。
それと同じで、ホームページ(Webサイト)も、専門にやっている会社に頼まなければ良いものはできないですしデザイン会社では、店舗の経営に関すること(販売戦略、集客、運営など)は、できないということです。
きれいなだけでいい?
その結果、見た目だけきれいで内容が薄く、ホームページ(Webサイト)で売り上げを上げること、多くの顧客を集めることに関しては、まったくできないただの紙切れのようなホームページ(Webサイト)が出来上がってしまいます。
まさにデザイナー自己満足ホームページの出来上がりです。
更新作業はどうする?
更にデザイン会社が作ったホームページ(Webサイト)は、素人には更新作業が難しく、更新の度にデザイン会社に頼まなくてはいけなくなります。
そのため、更新の度に料金がかかったり手間がかかることから更新も次第にしなくなってしまいます。
知り合いに自慢でもしてみる?
中小企業の場合には、例えソリューションのプロに頼もうと思っても、料金的に中小企業の予算の範囲ではない場合がほとんどです。
そのため、小額の予算で、デザイン会社にホームページ制作を依頼し、とりあえずきれいなホームページを作ってもらい、知り合いに自慢するくらいのメリットしかないという典型的なパターンになってしまうのです。
プロデューサーも大変です。。。
筆者もデザイン会社でプロデューサーをしていた経験があります。
その中でもポスターやパンフレットなどのグラフィックデザインをメインにしているデザイナーは、0.1mm精度の見た目のデザインを重視した美しいデザインは得意ですが、Web特有の情報デザインやソリューションとしてのホームページ(Webサイト)といった感覚はまったくありません。
特に古いグラフィックデザイナーは、プロとしてのプライドが邪魔をして、Webデザインのセオリーを理解しようとしない素人以上に厄介な状況があったりします。
Webデザインを勉強するグラフィックデザイナー
筆者は、Webデザインスクールの講師もしていますので、生徒にはグラフィックデザイナーの方もいます。
グラフィックデザイナーは、他の業種の方に比べてグラフィックソフトの操作などは一歩先んじているので有利なはずなのですが、Web特有の技術(htmlやcss、javascriptなど)や考え方に、ついていけなくなる場面が多々あります。
感覚的、アート的なアプローチが重視されるグラフィックデザインと、論理的、ビジネス的なアプローチを行うWebデザインの根本的な違いに戸惑ってしまうようです。
デザイン会社の役割を把握すること
デザイン会社にホームページ(Webサイト)を発注して成功に導くには、すべてをデザイン会社に任せるのではなく、社内の体制や自社ホームページ(Webサイト)の目的や考え方をしっかりと固め、デザイン会社と連携をとって進めるのであれば成功への道は開けます。
詳しくは、「成功するホームページ制作」へ
「成功するホームページ制作」は、現在準備中です。
社内スタッフが作る Webデザイナーの卵に依頼 デザイン会社に依頼(このページ)
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