失敗するホームページ制作制作手法編[万人向けサイトを作る]

万人向けサイトを作ってなぜ失敗する? Webの特性を理解できずに失敗するパターン。
Webの世界は、ボーダーレスでつながっています。
東京も大阪も沖縄もニューヨークもパリも隣にあるようなものです。また子供も大人も老人も女性も男性もみんな同じ場所にいるようなものです。
つまり、ホームページもすべてが同じ場所にあるようなものなのです。
それは、誰でもどこからでも、どのホームページへも、時間や場所の概念がなく同じように行き着くことができるからです。
それはある意味、どの企業や個人も平等に存在できうる空間なのです。
しかし、現実はそうでもありません。やはり一流企業は、その財力にものを言わせ、立派なホームページを作ることができますし、多くの人を呼び込む力を持っています。
そんな一流企業と同じ土俵で、万人受けするサイトを作っても、所詮中小企業の規模のサイトでは、太刀打ちできないのです。

実店舗に例えると大手スーパーの隣に日用品店を出すようなもの

田舎の日用品店ならいいけれど・・・ 商店の少ない田舎の日用品店なら、便利に買い物ができて重宝がられるでしょう。
しかし、大都会の真ん中で大手スーパーが立ち並ぶ中、どこにでもあるような商品を置く日用品店を出店しても、まったく見向きもされないでしょう。 出店場所を考えるには 通常、店舗を出店する場合は、必ず市場調査をするものです。
人通りやユーザー層、地域の環境や店舗の状況など様々な調査を行って出店しなければいけません。
ライバルが多く、それらに勝てる見込みがない場所に出店してしまったら、開店休業状態になってしまいます。 小規模店舗が可能な万人向け店舗とは 店舗面積や資本、人材などが限られた小型店舗が万人向けの店舗を作ろうと思っても、所詮、中途半端で誰の方も向いていない、万人に見向きもされない店舗になってしまうのです。
ただし、小規模店舗で万人受けして勝ち残っている店舗もあります。
そうコンビニです。
大手スーパーの隣でも、なぜコンビニが生き残れるのか、そこがポイントですね。

出来上がるホームページは何の魅力もない素通りサイトの出来上がり

万人受けは万人向け ホームページにおける万人受けサイトとは、万人に向けた巨大サイトということです。
つまり、子供用、女性用、男性用、老人用・・・などすべての人のためのページを用意するということです。
中小企業に、それだけのパワー(予算と労力)があるでしょうか? 中途半端な万人向けは万人避け!? 中途半端に万人向けサイトを作ると、すべてが中途半端になってしまい、誰の気も引けない、魅力のないホームページになってしまいます。
まさに「二兎を追う者は一兎をも得ず」で、中小企業によくあるパターンです。 大企業と勝負したら負ける Webは、すべての企業が平等に出店できる商店街のようなものです。ということは、世界中の企業が(大手も中小企業も)同じ商店街に存在するようなものです。
そこで、万人向けサイトを作ることは、販売サイトで考えると、楽天やアマゾンと勝負するようなものです。
それでは勝てるわけがありません。
中小企業の勝てる道は、徹底的に個性を出しターゲットユーザーを明確にしてファンを掴むことです。

筆者の経験から怖がる社長

ターゲットを絞るのが怖い 実店舗での経験があればあるほど、ターゲットを絞ることを怖がる社長さんが多いです。
Webでは、ペルソナ手法(別ページで解説準備中)などによって、ターゲットユーザーを絞るのですが、「そんなにターゲットユーザーを絞ってしまったら、誰も来てくれないよ」と臆病になる方が多いのです。
実店舗の経験 それは、実店舗での経験上、商圏(半径何キロというような)があるため、へたにターゲットユーザーを絞ってしまうと、商圏の中のユーザーが極端に少なくなってしまい、商売にならないからです。
そのため実店舗で商売をするときには、ある程度、ターゲットユーザーを広げ商品構成に幅を持たせるセオリーが存在するのです。
それは、周辺に類似店舗が少ない(又はまったくない)ということが前提です。
インターネットの商圏は無限 しかし、距離(商圏)のないインターネットの世界では、潜在ユーザーの数は実店舗とは比較にならないほど増える反面、類似店舗の数もそれに比例して増えます。
しかも、検索ユーザーの目は厳しく肥えていて、一瞬で店舗を評価し自分にとって最良の店舗を見つけ出します。
(実際には、価格、信頼、個性などの条件で決定します)
その際、少しでも気に入らなければ、他の店舗へ瞬間的に移動してしまいます。
つまり、どこにでもあるようなものを、普通の価格で売っていたのでは、誰も見向きもしてくれないのです。
商圏がないことは、一見チャンスが広がるように見えますが、逆に競争が激しくなるとも言えるのです。

成功への鍵は圧倒的な個性とユーザー重視のサイトを

インターネットユーザーに求められるもの インターネットユーザーがWebサイトに求めるものは何でしょう?
「どこにでもあるものを安く便利に」、「誰も持っていないものを自分だけで」、「誰よりも早く」、「自分だけのオリジナリティを」など、特徴のあるホームページや商品・サービスを求めています。
自社で何ができるのか、他社にない強みを見出すことが重要です。 詳しくは、「成功するホームページ制作」へ 「成功するホームページ制作」は、現在準備中です。

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