失敗するホームページ制作Webデザイナー編[Webデザイナーの卵に依頼]

ホームページ制作をWebデザイナーに発注で、なぜ失敗する? 失敗する典型的なパターンです。
コストがかからない(無料や格安料金)というメリットがあるので、会社立ち上げ時や十分な予算が組めない場合に、つい藁(わら)にもすがる思いでお願いしてしまいます。
一応、Webデザイナーの勉強はしているわけだし、それなりに良いものはできるだろうと想像します。

しかし、今のホームページ(Webサイト)は、技術的にも運営的にもそんなに簡単なものではありません。素人に毛が生えた程度の駆け出しのWebデザイナーに、今や企業の一部門とも言えるホームページ(Webサイト)のすべてを任せられるでしょうか?

実店舗に例えると日曜大工の得意な人に発注するのと同じ

日曜大工では店舗設計は無理! 知り合いのWebデザイナーの卵にホームページ(Webサイト)を発注することは、日曜大工の得意な知り合いに店舗の建築をお願いすることに似ています。
素人目には、器用にいろいろなものを作ることができるのですが、店舗を作るのはどうでしょう?
耐震構造は?水周りは?電気工事は?ガスの配管は?想像しただけでも怖いですね。店舗の建築どころか家を建てたこともないわけですから、まともな建物が建てられるわけがありません。 そんな素人に運営まで・・・ 店舗であったなら、専門外の素人に店の運営まで任せるなんていうことは絶対にないはずです。
しかし、なぜかホームページの運営に関しては、専門外のWebデザイナー(の卵)に運営まで任せてしまうなんていうことがまかり通っています。

当然のごとく、Webデザイナーは店舗の運営に関してはまったくの素人ですから、売り上げを上げることなどできるわけがありません。

出来上がるホームページは作っただけで放置される悲しい運命・・・

日曜大工の限界 日々進化するWebの世界は、付け焼刃的な技術ではまともなホームページはできません。
単に制作の技術だけではなくSEO、ユーザビリティ、アクセシビリティなどを考えると、穴だらけのホームページ(Webサイト)ができあがります。 無料・格安の落とし穴 制作者が知り合いだったり、Webデザイナーの卵だったりすると制作費が無料や格安でできることもあるでしょう。
その手前、企業側も希望や要望を出しづらかったり、制作を受ける側にも力が入らず、手抜きをしたり無理を言われると「そこまではできない」と断ったりと、まともなホームページ制作のプロセスが行われなくなります。

また、そのような経緯から更新作業もお願いしづらくなってしまいほとんどが作っただけで終わってしまい、何の役にも立たない、ただ作っただけのホームページ(Webサイト)になってしまいます。 何のためのホームページ? コストをかけないことで、それほど痛みもなくホームページは放置されますが、それでいいのでしょうか?
本来ホームページは、1つの店舗と同じです。
うまく運営すれば大きな利益を得ることもできたはずなのに、その可能性をみすみす逃してしまう典型的なパターンです。

筆者の経験から無理な注文を出すな!

Webデザイナーの卵のレベル 筆者は、Web制作スクールで講師をしていますので、これからプロとして巣立っていく卒業生のレベルは十分に把握しています。
多少のセンスや技術の差はあれ、プロの世界から見ればみんなひよっこです。
駆け出しのWebデザイナーの一番の問題は、「ホームページ(Webサイト)は企業のソリューションである」という本質が理解できていないことと、その経験がないことです。 できなくて当たり前 初心者に近いほど、ホームページ(Webサイト)をWebデザイナーの自己表現の場として考えてしまったり、自信や提案力がないため、知識のない企業担当者の言いなり(好み)に制作してしまったりします。
また経験がないわけですから、同業他社のホームページを参考にしたりします。そのような人に依頼する会社の同業他社のレベルも同じ程度だと言えますから、参考にするサイト自体のレベルも知れています。
そのような状況ですから、まともなホームページは出来るわけがないのです。 筆者の駆け出しの時代 筆者も独立時(90年代)には、安さを売りにずいぶんいろいろな企業のホームページ(Webサイト)を作ってきました。
当時は、まだSEOやユーザビリティなどはまだまだでホームページがあればいいというような時代だったので、それなりに仕事になったものです。
今思えば、そのことによってずいぶん勉強させてもらいました。それが良い経験となって、今があります。(当時の企業の方々には感謝!感謝!です)

成功への鍵は役割を与えること

任せず、役割を与えること Webデザイナーの卵を使ってホームページを制作するには、社内にWebマスターを置くことです。
社内にしっかりしたWebマスターがいて、部分的に(デザインだけとかコーディングだけなど)お願いするのであれば成功への道は開けます。 詳しくは、「成功するホームページ制作」へ 「成功するホームページ制作」は、現在準備中です。

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